キッチンリフォームは住みながら可能?仮住まい必須ケースと工事中の過ごし方
古くなったキッチンを新しくしたいけれど、工事期間中の食事や生活はどうすればいいのか、仮住まいをわざわざ借りるべきなのかとお悩みではありませんか?
実のところ、キッチンの位置を変えずに新しい設備に入れ替えるだけの工事であれば、住みながらでもリフォームを進められるケースも多いです。
判断のポイントとなるのは、「どこまで手を入れる工事なのか」という範囲の部分です。
この記事では、ご自身の状況に合わせて最適な選択ができるよう、必要な判断材料をひととおりまとめました。
<本記事で分かること>
・住みながら工事できるかどうかを、工事の範囲から見分ける方法
・着工前から引き渡しまで、いつ何をすればいいかの具体的な手順
・仮住まいに切り替えたほうがいいケースと、かかる費用の目安
・キッチンが使えない数日を、食事と洗い物ごと乗り切る準備
目次
キッチンリフォームは住みながら可能?判断基準となる「工事の範囲」と期間の目安

「キッチンリフォーム」と一口に言っても、新しい機器に入れ替えるシンプルな工事から、間取りを変更する工事、配管の移動を伴う大規模な工事まで様々です。
これによってキッチンが使えない期間は大きく変わります。
まずは、ご自身の希望するリフォームがどの範囲に該当するのかを把握することで、今後の段取りがスムーズになります。
【工事の範囲と期間の目安】
|
工事の範囲 |
期間の目安 |
住みながら |
|
設備の交換だけ |
2〜3日 |
できる |
|
設備の交換+まわりの壁・床の部分補修 |
4〜7日 |
できる |
|
部屋の床や壁をまとめて張り替え |
5〜10日 |
条件次第 |
|
キッチンの位置を動かす |
1週間〜1か月 |
仮住まいの検討を |
設備の交換のみ(同じ位置での入れ替え)なら2〜3日で完了
現在のキッチンの位置を変えずに新しい設備に据え替える工事であれば、給排水管やガス管の大がかりな移動は発生しません。
そのため、解体から搬出、新しいキッチンの据え付け、接続といった工程がスムーズに進み、短期間で完了することがほとんどです。
見積書を確認し、明細が「システムキッチンの交換」中心であれば2〜3日、内装工事の項目が含まれている場合は4〜7日程度を見込んでおくと、スケジュールに余裕が持てます。
この規模の工事で生活に影響が出るのは、料理と洗い物ができないことくらいです。
工事範囲外である洗面台や浴室、トイレは、一時的な接続作業の時間を除けば通常通り使用できます。
数日間の食事の段取りさえ工夫できれば、仮住まいを用意することなく、住みながらリフォームを進めることが可能です。
ただし、リフォーム期間中は普段とは違う環境になるため、ただでさえストレスがかかりやすくなってしまうものです。この期間は外食やお弁当、デリバリーなどをうまく活用し、できるだけ無理をせずに乗り切るようにしましょう。
キッチンの位置移動や内装工事を含む場合は1週間〜1か月以上の工期に
LDK全体の床や壁をまとめて張り替えるような工事になると、キッチン本体の設置に加え、内装の仕上げや乾燥を待つ日数が必要になります。
さらにキッチンの位置そのものを動かす場合は、単なる配管の引き直しで済むか、お部屋全体を作り替えるかによって、工期が数週間から1か月に及ぶこともあります。
また、日数が増えるだけでなく、ダイニングテーブルなどの大型家具を別の部屋へ一時的に移動させる必要があるケースも。
家具の移動はリフォーム業者が手伝ってくれることも多いため、見積もりの段階で事前に相談しておくと安心です。
大がかりな工事になる分、一時的な負担や不便はありますが、これまでの不満が解消された理想のキッチン空間をつくりやすいです。
【期間別】住みながら進めるキッチンリフォームの具体的な流れ

住みながらのリフォームをストレスなく進めるためには、工程の流れをよく確認しましょう
何日目にどんな作業が行われるのかを事前に把握しておけば、避けられる不便はたくさんあります。
着工前:仕様決め・近隣へのあいさつ・キッチン内の荷物移動
キッチン設備はメーカーに発注してから納品されるまでに数週間を要します。
その間に現地調査が行われますが、築年数が経過している住宅の場合は、床下の配管状態もチェックしてもらうことになります。
劣化による交換が必要になると日数や費用が変わるため、着工前に把握しておくことで計画の狂いを防げます。
マンションの場合は管理組合への届け出を忘れずに。戸建ての場合は、両隣や工事車両を駐車する前のお宅へ事前に挨拶をしておくとトラブルを防げます。
意外と手間取るのが、キッチン内の荷物をすべて出す作業です。
荷物の避難場所は工事から離れた部屋に確保しましょう。
冷蔵庫はリビングなどのコンセントに繋げば中身を保てますが、火を使えないため、生鮮食品は1週間前から計画的に使い切りましょう。
工事1〜2日目:解体・搬出作業(水道とガスが一時的に止まる期間)
工事が始まると、古いキッチンを解体した日から新しいキッチンの接続が完了するまで、数日間は蛇口とコンロが使えなくなります。
家全体の水道やガスが止まるのは、主に古い設備を取り外すタイミングと、新しい設備を接続するタイミング。
ただし、住まいの配管構造や当日の作業手順によって止まる時間帯は異なるため、「何日目の何時ごろに水とガスが止まるか」を営業担当者に確認しておきましょう。
これにより、お風呂や洗濯の時間を調整しやすくなります。
工事3日目以降:新しい設備の設置・内装仕上げ・引き渡し時の確認ポイント
新しいキッチンが搬入され、給排水とガスが接続されて漏れがないことが確認できれば、いよいよ使用可能になります。
一般的には工事最終日の夕方頃が目安ですが、内装の張り替えがある場合や、配管の劣化で追加工事が発生した場合は、さらに数日延びることもあります。
使い始めたい日程には少し余裕を持たせておきましょう。
引き渡し時の立ち会いでは、以下の4点をご自身で確認しておくとトラブルを防げます。
・扉や引き出しがスムーズに開閉できるか
・水を流した際、シンク下の収納スペースに水漏れがないか
・コンロやレンジフードを作動させて異音がないか
・壁とキッチンの継ぎ目(コーキング)にムラや隙間がないか
気になる箇所があれば、職人さんがいるその日のうちに伝えておくとスムーズです。
無理は禁物!キッチンリフォームで仮住まいを検討すべきケースとは?

住みながらリフォームを行うか、仮住まいを利用するかの判断については、「キッチンが使えない期間の長さ」と「家の中に工事の影響を受けない居場所があるか」のバランスで決まります。以下のケースに当てはまる場合は、無理に住み続けるよりも仮住まいを検討したほうが、結果的にスムーズに進められます。
大規模な間取り変更や水回りをまとめてリフォームする場合
キッチンの位置を大きく移動する工事では、床を開けて配管を通す必要があり、穴が空いた状態のまま翌日を迎えることもあります。
台所周辺が機能しない状態が数週間続くと、毎日の食事の段取りだけでは到底対応しきれません。
また、お風呂やトイレなどの水回りをまとめてリフォームする場合も注意が必要です。
ユニットバスの交換だけでも2〜4日程度お風呂が使えず、在来浴室(タイル張り)からの変更ならさらに日数を要します。
同時に工事を行えば全体の工期は短縮できますが、生活への負担がかかります。
見積りの段階で「まとめて短期間で終わらせる工程」と「少しずつ進める工程」の両方を出してもらい、ご家族の負担が少ない方を選びましょう。
ご高齢の家族がいる場合や在宅勤務など、在宅時間が長い場合
日中に工事の音やホコリから離れて過ごせる部屋があるかどうかも重要なポイントです。LDKが一体型で、普段の居場所がキッチンのすぐ隣にあるような間取りだと、解体や内装工事の影響を直接受けてしまいます。
特にご高齢の家族がいらっしゃる場合は、ホコリだけでなく足元の安全にも配慮が必要です。
廊下に敷かれた養生シートは滑りやすいため、安全な生活動線を工事会社と事前に決めておきましょう。
仮住まいを利用する際の費用相場と段取りの違い
工期が数週間以上に及ぶ場合は、家具や家電が備え付けられたマンスリーマンションを仮住まいとするのが現実的です。
【仮住まいにかかる費用の目安】
|
かかる費用 |
金額の目安 |
備考 |
|
家賃(マンスリーマンション) |
1か月あたり14万円台 (横浜駅・新横浜駅周辺の場合の目安) |
敷金・礼金は不要な物件が多い |
|
水道光熱費 |
日割りで加算 |
家賃とは別にかかる |
|
引っ越し(行きと帰りで2回) |
通常期は片道7〜10万円 |
繁忙期は上がる。身の回りの荷物だけなら不要 |
家賃や引っ越し費用は、地域や時期、荷物の量によって変動するため、事前に見積もりを取って予算を立てておきましょう。
家財道具をすべて運ぶと費用が膨らみますが、キッチン工事のみであれば、仕事道具や当面の着替えだけを持って移動する身軽な仮住まいも可能です。工期が2週間を超えるかどうかを、一つの目安にしてみてください。
キッチンリフォーム中はどう過ごす?

住みながらの工事を選択した場合、最大の課題は「キッチンが使えない数日間をどう乗り切るか」です。工事当日になって慌てないよう、工程表を受け取った段階で食事や生活のルールを決めておくことが成功の秘訣です。
食事は「作らない前提」で乗り切る!調理家電の活用と外食の段取り
リフォーム期間中の食事は、思い切って「自炊しない前提」で割り切ってしまうのが一番楽です。
また、電子レンジや電気ケトル、ホットプレートなどの調理家電をリビングにまとめておけば、火を使わずに「温める」「焼く」作業が完結します。
なお、LDやLDKなど、キッチンと生活空間が一体となっている間取りの場合は、リビングも作業スペースや資材置き場になり、使えなくなることがあります。その場合は寝室など別の部屋に家電を移動するか、外食やデリバリーを中心に計画を立てましょう。
どうしても自炊をしたい場合は、卓上IHヒーターを用意しておくと、お鍋ひとつで汁物などが作れて便利です。
ただし、職人さんが作業している時間はカセットコンロなどの火の使用を避け、夕方以降に使用するよう配慮しましょう。
洗い物や水仕事は洗面台・浴室を活用!使い捨て食器で負担を減らすコツ
キッチンが使えない間、どうしてもの場合は食器洗いは洗面台を利用することになります。
ただし、洗面台に油汚れや食べ残しをそのまま流すと排水管が詰まる原因になります。
キッチンペーパーで汚れをしっかり拭き取ってから洗う習慣を徹底しましょう。
洗い物の負担を減らすために紙皿や紙コップを使うのも有効ですが、すべて使い捨てにするとゴミが大量に出てしまいます。
メインのお皿にはラップを敷いて使い、汁物だけ普段のお椀を使うなど、適度にバランスを取るのがおすすめです。
貴重品の管理・ペットの安全確保・日中の居場所をあらかじめ決めておく
工事期間中は、職人さんが頻繁に出入りするため、玄関からキッチンまでの搬入ルートを事前に確認しておきましょう。
資材が行き来する廊下周辺の部屋は落ち着かないため、搬入ルートから最も離れた部屋を日中の居場所に設定するとストレスが軽減されます。
在宅していることで、「コンセントの正確な位置」や「吊り戸棚の使いやすい高さ」など、現場での微調整にすぐ応じられるというメリットもあります。
注意点として、工事中は玄関の鍵が開いたままになりがちです。現金や通帳などの貴重品は施錠できる部屋に保管するか、身につけておきましょう。
また、工事中は大きな音が出るので、ペットは安全な部屋のケージに避難させておくか、解体日だけでもペットホテルに預けることを検討しましょう。
まとめ|住みながらキッチンリフォームできるかは「工事範囲」で変わる

キッチンの位置を変えない入れ替え工事であれば、2〜7日程度で完了し、その間も洗面所や浴室の水道はほぼ通常通り使用できます。
数日間の食事や洗い物の段取りさえ工夫すれば、住み慣れた家から離れることなくリフォームを終えることが可能です。
一方で、水回りをまとめて工事する場合や大規模な間取り変更を伴う場合は、工期が長引き生活への負担が大きくなるため、仮住まいの費用と手間を比較検討してみましょう。
家具の大正堂では、長年家具とインテリアを扱ってきたノウハウを活かし、リフォームのお手伝いも行っています。
相模原市南区・藤沢市・横浜市青葉区・八王子市の4か所にリフォームショールームを展開しており、インテリアコーディネーターやプランナーが、現在お使いの家具に調和する床材や壁紙をご提案いたします。
施工エリアは相模原市全域をはじめ、横浜市・川崎市の一部、藤沢市、鎌倉市などの神奈川県内、および東京都町田市・八王子市など幅広く対応。
工事期間中の過ごし方に関する不安や疑問点も含めて、気になることがあれば店舗内のご相談カウンターへお気軽にお立ち寄りください。
■ショールーム情報
・さがみはらショールーム(神奈川県 相模原市/本店内)
・あざみ野ショールーム(神奈川県 横浜市/あざみ野店内)
・つじどうショールーム(神奈川県 藤沢市/つじどう店内)
・八王子ショールーム(東京都 八王子市/八王子店内)
※全6店舗中、上記4店舗にてリフォームブースを併設しております。
家具のご見学と合わせて、リフォームに関するご相談も可能です。
■リフォーム専用ページ
https://www.rooms-taishodo.co.jp/re_index.html
----------------------------------------
執筆
株式会社 家具の大正堂
神奈川県相模原市に本部を置く、1912年創業の地域密着型老舗家具店です。リフォーム部門においては、水回りやキッチンの部分リフォームから大規模なリノベーションまでご提案可能です。有資格スタッフ(インテリアコーディネーター等)が住まいのトータルコーディネートを行います。
■施工エリア
・神奈川県(横浜市/旭区・瀬谷区・緑区・青葉区・都筑区・保土ヶ谷区、川崎市/麻生区・宮前区・多摩区・高津区、相模原市、大和市、座間市、藤沢市、茅ケ崎市、鎌倉市)
・東京都(町田市、八王子市、日野市、多摩市)


